カートをみる ご利用案内 お問い合せ サイトマップ
RSS
バネ鋼

お手入れと保管方法

お手入れ方法

  バネ鋼は刃持ちがよいためそうしょっちゅう研がなくても切れ味が維持されますが、それでもたまには研いであげてください。
  ククリ以外のナイフは通常のブロック型砥石で研いでいただいて結構です。ご家庭用の砥石ではやや荒いので最後に当店の中仕上砥石で仕上げれば完璧です。
  しかしククリを研ぐ場合は注意が必要です。ククリは内側に湾曲しているためブロック型の砥石ではうまく研げないのです。ククリを研ぐためには棒砥石をお勧めします。当店で扱っている棒砥石は、、荒砥石、中仕上砥石の3種類あります。

棒砥石

 
  単に切れ味が悪くなっただけなら荒砥石から研ぎ始めてください。荒砥石1なら砥粒は粒度#400のアルミナ、荒砥石2なら炭化ケイ素なのでどちらもダイアモンドに近い硬さがあります。
  荒砥石の後は中仕上砥石で荒砥石でついたキズを取り去るようにして研いで下さい。仕上がりは曇りガラスのような表面になるはずです。砥粒は#1200の炭化ケイ素で、当たりが柔らかい砥石です。
  中仕上砥石で研ぎ終わった時点で実用上十分な切れ味になっていますが、最後の仕上げに鏡面磨きクリームを付けた柔らかい布で研いだ部分を強く磨き上げてください。表面が美しい鏡面になります。
  棒砥石を使った刃の研ぎ方は下の図のようになります。

  荒砥用、中仕上用の棒砥石の使い方は下の図のようになります。
棒砥石

  刃に対して砥石を15度程度の角度に保ちながら、手前から奥に向けて刃の上を斜めに滑らせるように十~数十回動かします。擦過痕がエッジ部に均一につくように注意してください。慣れないうちはククリの刃を内側に湾曲している部分と外側に湾曲している部分に分けて別々に研ぐとよいでしょう。


保管方法

  当店のナイフを長くお使いいただくためのコツと注意点などを書いてみました。
日本はネパールに比べて湿度が高いため保管方法には特に注意が必要です。ポイントは以下の2点です。

・使った後はよく乾燥させてから、できれば鞘から抜いた状態で保管してください


・半年以上の長期保管の際は刃物用の手入れオイルを塗ってブレード部分をラップで隙間なく包むと効果的

  当店のククリおよびその他のナイフはすべてバネ鋼でできています。バネ鋼は鉄以外の元素(バナジウムやモリブデン等)を若干含む合金鋼で、広い意味での炭素鋼に属します。炭素鋼はステンレス鋼などと比べて非常に鋭く研ぎ上げることができ、刃持ちもよく、その切れ味は安物のナイフやステンレス包丁などとは比べ物になりません。
  もしご家庭に和式の出刃包丁があればよ く研いでからステンレス包丁と比べてみてください。大きな魚の骨でもサクサク切れるはずです。これが炭素鋼の実力です。
  更にバネ鋼はただの炭素鋼ではありません。その名のとおりバネのような弾性があります。ククリはブレードのぶ厚さに加えてその弾性のためきわめて頑丈で折れにくいタフなナイフなのです。
  ですが炭素鋼には錆びやすいという欠点もあります。これは炭素鋼の宿命ともいえる性質で、手入れを怠ると赤錆が発生します。
  当店のナイフ達も同じ宿命を背負っています。従って御使用になった後は必ず乾燥させてから保管していただきたいと思います。特に塩分を含むものを切った後はよく洗って塩分を取り除いてから乾燥させてください。
  また日本は湿度が高いため鞘に入れっぱなしの状態では錆を呼ぶ危険があります。
  錆びてしまった場合、錆が浅いうちなら当店で扱っております鏡面磨きクリームで磨いていただければ元の輝きを取り戻すことができますが、深い錆になると砥石が必要になります。
  願わくば最高の状態で長く長くお使いいただけたら店長としてこれにまさる幸せはありません。

ページトップへ