ククリ工房
当店のククリはネパール軍や警察の正式採用品を作っている工房で作られています。工房は町からちょっと離れた丘の中腹にあります、なぜなら鍛冶工房は早朝からトンカン騒々しいので町中にあると近所迷惑だからなのです。
ククリの材料はバネ鋼です。バネ鋼は自動車の板バネから調達します。板バネといってもその性質は車種やメーカーによって様々で、当店のククリに使われている最高級の鋼材が取れる車種とメーカーは企業秘密です。
ある程度の大きさに切り出されたバネ鋼は炉で熱せられて適当な厚さになるまで鍛延されます。鍛延されたバネ鋼からはおおまかなブレードの形が削りだされ、いよいよ鍛造の工程に入ります。
まず炉に炭を加えて空気を吹き込んで温度を上げます。ここにブレードを差し込んで適当な温度まで加熱したら取り出して、ハンマーで成形していきます。
見る見るうちに中子(なかご)ができました。
ブレード部の鍛造と熱処理が終わったら、中子を荒く成型されたグリップに差し込んで、ひとまずククリの形になります。
続いてブレードとグリップの研磨の工程に入ります。
グラインダーで表面の細かな凹凸や汚れを取り去り、最終的にはバフがけで鏡面に磨き上げていきます。
当店と契約しているククリ工房のスタッフたちです。真ん中が工房長のプルナさん。
本当はもっと細かな工程が沢山ありますが、紹介しだすとページがいくらあっても足りませんのでこれくらいにしておきます。