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バネ鋼

タマン族の村 その4

2026年9月1日

  6日連続で雨が降った後、ガトラン村を離れる日になってようやく晴れました。本当は周囲の村々もまわる予定でいたのですが雨の中を長時間歩く気になれず、今回のトレッキングはこの村だけで終わってしまいました。まあちょっと早めに雨季が来る年もあります。

  朝食はコード(稗)のディエロです。ディエロと言うのは粉に引いた穀物を鍋に入れて火にかけてお湯を足して練ったものの事で、日本のソバがきに近いです。ディエロに使う穀物はソバ、大麦、トウモロコシ、稗など色々で食感や風味もそれぞれ特色があります。
  一番粘りが無いのがトウモロコシで、粘りが強いのが稗、ソバと大麦はその中間くらいです。味は特に付けられていないので風味で食べる感じです。日本の白いご飯に味がついていないのと同じ感覚でしょうか。まあ食べ慣れると味も分かってくるのでしょうが店長はまだそこまで至れておりません。
  下の写真の茶色い塊がコード(稗)のディエロです。ジャガイモと青菜と豆スープがついた立派なご飯です。



タマン族

  天気がいいと足も進みます。下りだったせいもあり往路で正味6時間以上かかった道を復路では4時間足らずで走破しました。


                    ガトラン村全景

  通り過ぎる村の家畜も天気が良いとその辺にいっぱい出歩いています。山羊も鶏もアヒルも放し飼いで勝手に出かけて勝手に帰ってくるのですからエライものです。





  それにしてもネパールは家畜との距離が近いです。特にフレンドリーという訳でもなく、かといって敵意を向けられる訳でもなく、人間も家畜も同じ空間で互いに気にせず過ごしています。ただし犬は別です。奴らには守るべきものがあるため外人トレッカーは潜在的な敵として認定されます。ご注意ください。

  昼前にはバス停があるシャブルベシに着いてしまいました。せっかく天気がいいのでお昼ご飯を食べたら宿に荷物を置いて、ボテコシ川にかかった橋を渡って向こう岸に行ってみました。
  しばらく歩くとありました、地図看板が。英語で書かれているところを見ると外国人トレッカー向けの地図なのでしょう。しかし現在地を示すマークがどこにもないため結局ここからどちらに歩きだせば良いのか分かりません。

タマン族

  次に目に入ったのがこの看板。今度は地図というよりは日本の道路にある青看板のように目的地の方向と所要時間だけが非常にザックリと書かれています。



  国立公園の地図がこのクオリティでいいのでしょうか? 昨今はGPSを利用した地図アプリがスマホに入っているので何とかなるとして、一昔前のトレッカーはさぞ苦労したことでしょう。

  こんな事をしているうちにもう夕方です。ソーラーパネルで暖められた温水が冷めないうちに戻った方がいいでしょう。出遅れる訳にはいきません。小さな宿は温水の容量が少ないため宿泊客が使っているうちに温度が下がり、久しぶりのホットシャワーが悲しいことになります。
  シャワーを浴びてすっきりしたら翌朝にはバスで戻って仕事です。仕方がありません。当店が契約する鍛冶工房との交渉やバクタプル商工会の皆さんとの打ち合わせを全部ほったらかしてトレッキングに出かけてしまったのですから。現実が戻ってきました…。

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