タマン族の村 その2
2026年7月1日
タマン族が住むエリアであるタマンヘリテイジを目指して、中間地点であるシャブルベシでバスを降りました。ここで一泊して歩いて東に向かいます。
翌日7時にホテルを出て、まず700mの登りからスタートします。地図上のメインの太い道はクネクネとつづら折りで登っていく道なので、まともに進むと時間がかかりそうです。なので点線で描かれたショートカットの細いルートを進むことにしました。
下の地図を見れば一目瞭然、白い実線と茶色の点線でその距離はザックリ5倍は違います。まあ点線はそれだけ急な登り坂なわけですが。

全く初見の山道を歩くときはGPSに連動したマップがとても役に立ちます。しかしここヒマラヤもどんどん変化しているせいで突然マップにない道に突き当たりました。最近斜面を切り開いて作られたのでしょう。切り開かれる前の地形を想像して、マップに表示されている点線の道を探すこと十数分、通りかかった現地人に聞いてやっとルートに復帰できました。
てなことをやっているうちに、空がにわかに掻き曇って雨が降り始めました。雷も加わってどんどんひどくなります。ちょうど一休みしたかったので茶店でお昼ご飯にしました。
この辺りは既にタマン族が多く住む地域ですので茶店のおばさんもタマン族です。タマン族の民族衣装は独特のもので、特にその帽子は刺繡を施した美しいものです。一つ手に入れたかったのですがどこにも売っていませんでした。自分で手縫いで作るのでしょうね。


お茶を飲んでいる時にすぐ近くに雷が落ちて、バチィッという音とともに茶店のコンセントが火を噴きました。しかしおばさんは全く動じません、それどころか火を噴いたコンセントに平然とミキサーをつないでウィーンと昼食を作り始めたのです。
おそらくこんな事は日常茶飯事なのでしょう。火を噴いた瞬間にうわっと声を上げた私の方は見てもコンセントには見向きもしませんでしたから(絶対に視界に入っているし音も聞こえているはずなのに…)。雨が降っている時にはスマホに充電しないことにしました。
ご飯を食べたら雨も止んできたので、今日の目的地であるガトラン村目指して歩き出しました。ガトランはタマン族の伝統的な家屋が立ち並ぶ村だと聞いていました。しかし11年前の大地震でかなりの損害を受けたらしく、家々の半分以上はトタン屋根に変わってしまっていました。非常に残念です。
下の写真が地震を生き残った伝統家屋です。屋根は板葺きで壁は石造り、住居は2階部分にあります。1階は家畜のスペースで牛やヤギが飼われています。2階のドアの横には必ず木彫りの飾り窓があって美しい彫刻が施されています。




カトマンズ盆地でみられるネワール族の伝統建築は木とレンガで作られています。一方、こちらは石と木が主な建材になっています。木彫りの飾り窓があるところは共通していますが、よく見るとデザインが異なります。ネワール建築でみられる唐草模様が使われていないのです。下の写真が典型的なネワール建築の飾り窓の例です、違いますよね?

ちなみに泊まった宿もこんな感じの板葺き屋根で味がありました。部屋は清潔で御飯もおいしかったので不満はありません。ただ連日雨降りだったためソーラーのホットシャワーが使えなかったのが残念です。

次回、「タマン族の村 その3」に続く
店長から一言
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