ネワールのアイデンティティ
2026年2月1日これはたまたま偶然なのかもしれませんが、最近よくネワール料理のお店を見る気がします。
いきなりネワールといっても分かりませんよね。ネワールというのは首都カトマンズ周辺に多く住む民族のことです。ネパールという国は多民族国家で、約50もの民族集団で形成されています。その一つがネワール族というわけです。
ネパールの民族集団にはかなり特色があって、生活圏や外見や服装がはっきりと違います。しかしながらこれまではその特色を打ち出した商売というものを街中であまり見かけませんでした。せいぜいが料理がおいしいと評判のタカリ族が経営するレストランと、チベットから亡命してきたチベタンによるカーペットや布製品くらいでしょうか。
シェルパ族による山岳ガイドやポーターの仕事と、勇猛果敢で知られるグルカによる外人部隊のグルカ兵というのもありますが、ネパール国内で日常的に見かけることはありません。
『ネワール』をコンセプトにした料理屋が目に付きだしたのは、コロナが下火になりネパールの観光業が息を吹き返し始めたあたりからのような気がします。それ以前では店長が知る限りではキルティプルという町にネワールレストランがありましたが、その一軒しか知りません。
タカリ族の経営するレストランはおいしいタカリ料理が食べられるのがウリです。ですがネワールレストランはただネワール料理を出すだけではありません。日本にあるインド料理屋を思い浮かべてください。お店の外観や内装やサービスがいかにもインドという感じに統一されてエンタメ性がありますよね?あんな感じでネワール族の伝統全般をウリにしているのです。


最近バクタプルにできたお店です。前面のほぼすべてがガラス張りで、中に入ると伝統的なネワールの台所が再現されています。日本の焼き鳥屋やピザ屋なんかも作っているところをパフォーマンス的に見せてるお店がありますがそれと同じです。内装もネワール感満載です。
最初の動画はチャタモリというピザ的な食べ物で、生地は米の粉です。二番目の動画はウオー(またはバラ)と言って豆の粉で作ったお好み焼き風の食べ物です。ここでは鉄板で焼いていますが油で揚げてさつま揚げ風にしても美味です。どちらもちゃんとした食事というよりはおやつや軽食によく食べます。三番目の動画はネワール料理のアラカルトです。
普通はネワールのご家庭ではお客様にあまり台所を見せたりしません。なので伝統的な台所で料理が作られる様子が見られるレア感があります。
ネパールを旅行していてこんなお店を見かけたら是非中に入って食事をしてみてください。その辺のありきたりのレストランで食べるよりずっと異国気分が味わえることでしょう。
店長から一言
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