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バネ鋼

公園がない

2025年8月1日

  最近ネパールにレジャー施設が増えたと感じます。
  ちょっと前までは観光客向けのラフティングなどを除けばネパール国内に地元民向けのレジャー施設と呼べるようなものはほとんどなかったのですが、ここ数年でちょくちょく目にするようになりました。

  以前の店長日記でも紹介した屋内スケートリンクや観覧車もある大規模遊園地(こっちはかなり前からありますが)などが存在できるということは、それを支えるだけのレジャー人口があるという事です。

レジャー
                         カトマンズ市内のスケートリンク

レジャー
           カトマンズファンパークの観覧車

  必要不可欠ではない事に少なからぬお金を出せる人がたくさんいるのですから、それだけネパールが豊かになった証拠とも言えます。
  ネパールでは公費で子供の遊び場を整備するという感覚が薄いのか、スポーツを振興するつもりがないのか、単に予算がないのか知りませんが、公園というものをまず見かけません。
  そういう訳ですから公園以上にお金がかかる大人が楽しめるレジャー施設なんて政府が作るわけがありません。作るとすればそれは民間の資本になり、採算が取れる必要があります。
  まあ首都圏だけではありますが、ここ数年でようやくその条件が整ったという事でしょう、喜ばしいことです。
  下の写真はバクタプルのポカリ(四角い池)にできた水上足漕ぎボート屋です。平日の昼間でも若者グループで結構にぎわっています。



レジャー
              ポカリの足漕ぎボート、ちゃんとライフジャケットを貸してくれます

  ただ、子供が無料で遊べる施設がまだ少ないのは残念です。そもそもネパールには子供のための公共の公園というものがまずありません。
  一方、日本では都市公園法という法律がありますし地方自治体が条例で定めてもいますので、ある程度の人口に対して一定以上の面積の公園の造成が必須になっています。
  ですからちょっとした住宅街には遊具や砂場がある公園がどこかしらにあるのが普通です。

  少々古い統計ですが、日本では平均して一人当たり8.4平方メートルの公園があるそうです。これは約畳5枚分に相当します。その気になれば全国民が公園で生活できそうな広さですね。
  という事は500人規模の小街区ひとつに対してバスケットボールのコート10個分という計算になります。
  実際は郊外に自然公園やキャンプ場といった住民共通の大型施設があったりしますので、そちらに面積を割かれて住宅街の公園は小街区ひとつに対してコート1個分といったところでしょうか。

  さてネパールに話を戻しますと、レジャー施設はいいとして無料の公園の整備にはまだまだ時間がかかりそうです。ではお金のない子供たちはどこで遊べばいいのでしょう? さらに言えばレジャー施設に行けない大人やレジャー施設なんて嫌いな大人はどこで余暇を楽しめばいいのでしょうか?
  大丈夫です、ネパールには子供も大人も楽しめる伝統的なレジャー施設があります。それは『お寺』です。

  日本では日常的にお寺に行く人は少ないかもしれません。訪れるのはせいぜい葬式や墓参りの時くらいであって、子供連れで遊びに行く場所ではありません。
  でもネパールでは違います。あくまで店長の印象ですが、お寺の参拝は大人にとってレジャーであり、子供にとっては良い遊び場になっているように思われます。しかもそのお寺が日本の公園を上回る密度で存在するのです。

  上の写真はバイラブ寺院で、大きな通りに面しているせいもあってこれまたにぎわっています。後ろの広場では子供が走り回っており、車も入れないので安全な運動場と化しています。
  下の写真のお寺の前の広場のなんと広いことか!どんなに走り回っても怒られません。

レジャー

レジャー

  とはいえ、お寺があるから公園がいらないとは思えません。いろいろな遊具で子供たちを遊ばせてあげたいです。ブランコがあるだけでどれだけ子供たちが喜ぶでしょう。
  問題山積のネパール経済ですから、子供の福祉にふんだんにお金が使えるようになるのはきっとずいぶん先の事になると思われます。まして不要不急の公園整備事業ですから優先順位も低いでしょう。
  でもこの国が過去30年間で少しずつ良くなってきているのを店長はこの目で見ています。ですからきっといつかは子供が無料で遊べる公園が整備されるはずです、いつになるのかは分かりませんが…。

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