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バネ鋼

街中が犬カフェ状態

2025年1月1日

  犬カフェってご存じでしょうか?店内にその店専属の犬がいて、触ったりなぜたりできるお店の事です。飲食の提供がなくただ単に触るだけのお店や、自分の犬を連れて行くことができるお店もあります。
  調べてみると店長が住む市内に20軒以上見つかりました。東京都なら100軒はくだらないでしょう。世の中犬好きの人ばかりではないにもかかわらず、それなりの人数が集まってきてお店が成り立つのですから凄い事です。

  人気の最大の理由は犬が魅力的な動物だからでしょうが、昨今の日本の社会環境にも原因があると思います。
  まず身の回りに犬がいなくなりました。飼い犬は沢山いますが、散歩中に目にしたからといって勝手に触るわけにはいきません。
  50年前はそこら中に野良犬が歩いていたのです。なので誰でも気が向けば野良犬をなぜたり餌をやったりも普通にできたのです。そう、街中が犬カフェ状態だったのです。
 この当時に犬カフェを開いても多分あまり流行らなかったのではないかと思います。なぜなら犬なんてわざわざお金を出さなくても野良犬がそこら中にいるからです。犬を気軽に触れなくなったからこその犬カフェの繁盛だと思います。

  一方でそこら中に野良犬がいる事の負の側面もありました。昔は人が犬に嚙まれるなんて日常茶飯事すぎて「犬が人を噛んでもニュースにならないが、人が犬を噛めばニュースになる」なんて言われていました。現代では犬が人を噛んでもニュースになりますよね?そのくらい珍しくなったという事です。
  また狂犬病も大きな問題で、100年前の日本では年間1,000人以上が死亡していました。これじゃいかんという訳で狂犬病予防法ができて野良犬も駆逐され、今では発症者はほぼゼロです。

  前置きが長くなりました。ネパールでは50年前の日本以上に野良犬があふれています。もう、広角で写真を撮ると一匹は映り込んでしまうくらいにいます。車もバイクも犬を避けながら走っています。
  歩くのに邪魔な場所に昼寝をしていても誰も蹴飛ばしたりしません、ちゃんと避けたり跨いだりして歩いています。もう居るのが当たり前なので、水溜まりを避けるような感覚です。

犬カフェ
                     階段脇でスヤスヤ

  状況によりますが首都であるカトマンズやバクタプルの町中、あるいはお寺の中など不特定多数の人が行きかう場所では犬も人慣れしているので簡単に触らせてくれます。そうです、犬カフェ状態です。
  店長は犬が好きなので(猫も好きですがなかなか触らせてもらえません)ネパールに出張に行くたびにこの状態を楽しんでいます。


                                                      甘噛み子犬

犬カフェ
                    野犬の群れ(夜はちょっと怖い)

                                                    リラックスして授乳

  初めて会った人に母犬が子犬を自由に触らせてくれるなんて、なかなか無いです。

  でも負の側面もお忘れなく。ネパールでも最近は飼い犬にワクチン接種が行われていますが、野良犬には手が回り切らずに狂犬病で命を落とす人が年間100人ほど発生しています。
  そういう訳ですので、残念ながらネパールを訪れる皆さんには野良犬を触る事を積極的にはお勧めしません。あくまで自己責任で撫ぜまわしたりモフったりましょう。

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