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バネ鋼

鍛冶工房が引っ越しました

2024年10月1日

  2020年からのコロナ期間中にしばらく行けないでいるうちに、当店と契約する鍛冶工房が引っ越ししておりました。前回の引っ越しから8年ほど経ちます。
  不思議な事に引っ越し先は旧住所からほんの100mも離れていない場所で、なぜ引っ越したのかよくわかりません。コロナ期間中に当店向けのククリが出荷できずに仕事が減って、規模を縮小したのかもしれません。
  とりあえず引っ越し祝いに日本のウイスキーを持っていきました。

  お店はまだ仮営業ですがこんな感じ。やはり前よりも若干手狭に感じます。

お引越し

  金床は以前から使っているものです。上端がこんな具合につぶれるまでには5年や10年ではききません。

お引越し

お引越し

  ちょっと奥にはバフ掛け用のモーターの横に、当店に納める予定の白兵戦用大型ククリが仕上げを待っている状態でした。

お引越し

  その下にはこれまた作りかけのカルダとチャクマが無造作に転がっています。

お引越し

お引越し

  日本人の感覚では工房の中はあまりにも雑然としています。ですがその中からあの芸術品とも言える美しいククリが生み出されるなんて、何か魔法のような力を感じます。

  工房長のプルナさんにはパンデミックに負けずに今後も新天地(というほど移動していませんが)で良いククリを作り続けていって欲しいものです。ひいてはそれが当店の繁栄にもつながります。
  コロナ期間中は、ここのようにネパール軍や警察にククリを卸している工房はまだよかった方で、観光客向けのククリを主力にしている工房はまるっきり商売にならずに、農作業用の鋤や鎌を作ってなんとか食いつないでいたそうです。魔法のような腕をもってしてもウイルス相手では如何ともしがたいものがあります。
  観光はヒマラヤの小国であるネパールにとって一大産業ではありますが、パンデミックや世界情勢に大きく左右される商売は怖いですね。


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