バネパ(後編)
2024年8月1日 先月の店長日記ではバネパという街を訪れましたが、今回はその後編になります。
山に向かって軽い坂を上ること30分、お寺の近くまで来ました。しかしお寺らしい建物が見当たらないのです。スマホ片手に地図を見ながら歩いているので間違いないはずです。近所の人に聞いてもお寺はあると言っています。大きなお寺なら100m先からでもわかるはずなのですが…。まさかこれなのか?
そこには何やら4畳半くらいの小さな土台のようなものと、何かを取り外した穴のようなものが残されておりました。
これは...、お、お寺の跡? 多分グーグルマップが作られたときはちゃんとお寺だったのでしょう。 といいますか、ここまで来る人は珍しいとはいえ、こんな小さなお寺が大きく表示されているマップって問題なのではないでしょうか?
目的を達成(?)したので遅めの昼ご飯を食べて帰ることにしました。せっかくなのでネワール様式の旧市街を散策するべく来た時とは別の道を通って迷路のような煉瓦の道を歩きました。こういうぶらぶら歩きが店長は大好きです。
上の写真はお日様に背を向けて日向ぼっこしながらおしゃべりと編み物をしているおばちゃん達です。ネパールは緯度が低いため日差しは強く、1月でもこの辺りは最高気温が15、6度まで上がるので風が通らない入り組んだ路地では日当たりのよい場所はポカポカと暖かく、絶好の日向ぼっこスポットです。
路地にはこんなワンダーランドもあります。間口わずか3mのお店にクリスマスツリーの飾りつけかと思うくらい各種スナック類がぶら下がっています。中央のやや傾いた棚の上にはばら売りのキャンディーやグミやガムの大瓶が並び、奥の棚には若干高級そうなパッケージのクッキー類がぎっしり陳列されています。
子供たちが夢見る最強のお店といった所でしょうか。そこには最近の日本のお店では体験できない種類のワクワク感があります。
店長が歩き回りながら探していたのは良さげなモモ(桃じゃないです、シュウマイみたいなネパール料理です)のお店です。良さげな店とは即ちモモを蒸す大鍋から常に蒸気が上がっていてお客がたくさん入っている店です。
見つけました。店の中だけではなく外にもテイクアウトのお客さんが沢山いて、なかなかの人気店のようです。このお店にはメニューなどというものはなく、料理を指差して口頭で注文するスタイルです。注文したのは野菜のモモとミルクティーと乳を煮詰めて作った甘いお菓子です。
モモはソースを上からかける店が多いですが、この店では小皿に入ったディップに付けて食べます。このディップが絶品でした。トマトベースにマッシュした豆を加えたとおぼしき味で、他の店でよくあるただのカレー風味のソースではありません。次回また訪れる時のために地図にしっかりマークしておきました。
まあここまで来られる方も少ないとは思いますが、念のため場所は上の写真の青い矢印マークです。バネパまで来てしまえば地図左下のバスパークから徒歩4分、幹線道路でバスを降りたなら徒歩わずか2分といった立地です。
カトマンズから来られる方はまずはローカルバスの車掌の口上を聞き取るところからチャレンジしてみてください。
店長から一言
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