ツンビーが新しくなりました、 新ツンビーはヒルトまでもがバネ鋼製でブレードと一体化しています!
キャンプはこれ一本でOK!ミニサイズの剣鉈 “ツンビー”
(※ツンビーとはシェルパ語で“ネズミ“のことです)
ちょっとした薪割りから料理の下ごしらえまでこなすキャンプ用の万能剣鉈です。
キャンプに薪割り用の鉈や斧と料理用の包丁の両方を持っていくのは荷物になりませんか?
鉈や斧は大きすぎますし、包丁には普通ケースは付属していないので安全に持ち運ぶのが面倒でもあります。かといって鉈で魚はさばけず、包丁で薪は割れません。この状況を打破するために出刃包丁のように切れ、薪割りもできるミニサイズの剣鉈を作りま
した。
後述する理由からグリップは特に頑丈に作られています。金属細工に秀でていることで名高いネワール族の職人が伝統の技をこめて一本一本鍛造しました。
全長(刃先から柄頭まで):240mm
刃長(刃がついている部分):110mm
重量:鞘あり約410g、鞘なし約350g
鞘は滑らかな水牛革製です。構造上重心がグリップ側に寄っているのでベルトに付けた時にグリップが遊ばないように固定ベルトは短くやや幅広にしてあります。
ブレード部分の刃厚は8mm、グリップ部分では金属部の厚みが9mmにも達し、直径約7mmの目釘3本で木部に固定されています。更にヒルト部分までもブレードと同じ材質のバネ鋼で一体化しているためグリップは無類に頑丈で、柄頭のバネ鋼が剥き出しになっている部分をハンマー代りに使うことも可能な作りになっています。またブレード上部に指置きがあるので力を入れても刃が滑る危険が少なく、細かな作業に向いています。
“ツンビー”が一本あればちょっとした薪割りも、丸鶏どころか丸ごとのガチョウを骨ごと切
り分けることも、野山で拾ったクルミやカヤの実を柄頭でカチ割ることも、テントのペグを打つこともできるのです。わざわざペグ打ち用のハンマーを持っていく必要もありません。
<グリップ素材の説明>
”ツンビー”のグリップはチーク材です。チーク材は重硬で、かつては銃弾に当たっても裂けない弾力性から軍船の船材などにも使われてきました。また樹脂分が多いため耐水性抜群で腐りにくく年月を重ねるほどに風合い(いわゆるチーク色)が出ます。野球で使われるロージンパック(松ヤニが主成分)同様に、表面に僅かにしみ出る天然の樹脂成分のため手に吸い付くようにフィットし、手が濡れていても滑りにくく、握ったときのホールド感がとてもよい材です。包丁として使用する場合は手が濡れていることが多いのでチーク材が最適なのです。
<ヒルトの説明>
グリップとブレードの境目部分であるヒルトは初期版の真鍮製から鋼鉄製に変更されました。
決して真鍮が悪いというわけではないのですが真鍮と鋼鉄が触れ合う部分が濡れると異種金属接触腐食という現象が起こって錆の発生が促進されてしまいます。これは通常の用途のナイフなら特に気にするほどの事はありません、なぜなら水濡れしている時間がごく短いからです。しかし本製品は包丁の代わりに使うことも想定しているため、毎日のように水濡れするかもしれません。従って総鋼鉄製が理想的なのです。
ここまでしなくても良いだろうとは思いつつも、頑丈さをうたうナイフですから孫の代まで健全な状態で御使用いただけるようにマイナーチェンジを行った次第です。
ただし、ブレードに同じ素材のバネ鋼のブロックを鍛接する際にブロックが分厚いため鍛接跡がかすかに線状に残って見えてしまう場合があります(強度には問題ありません)。あちら立てればこちら立たずです。
そういうわけですので、鍛接跡を気にされる方には本製品はお勧めいたしません。どうか御了承ください。