優美なブレードに象嵌細工の柄頭のハンティングナイフ ”ムスタン”
バネ鋼を鍛造して優美な曲線を描いたブレードに仕上げました。柄頭には象嵌細工をあしらっています。 グリップには水に濡れても滑りづらいチーク材を使用。実用品としてはもちろん、美術品としてもお楽しみいただける一本です。デザインははククリとは別系統の大陸系のデザインです。鞘は耐久性の高い水牛革製で、使い込むほどに艶が増します。金属細工に秀でていることで名高いネワール族の職人が伝統の技をこめて一本一本鍛造しました。
ムスタンはククリとは違って叩き切るのではなく引き切るタイプの解体用のナイフですので軽くて取り回しもよく、ブレードの厚みは4mm程でククリに比べると半分以下となっています。また先端部の鋭利なカーブは関節に差し込んで切り離すためのもので、刃付けもかなり鋭めのフラットグラインドになっています。
ウサギやニワトリといった小型獣から鹿などの大型獣までこれ一本で何でもさばけます。
全長:310mm
刃長(刃がついている部分):145mm
重量:鞘なし約200g
象嵌はネワール族に伝わる彫金技法のひとつで、金属の基部に金属線を埋め込み焼きをいれた後、文様を研ぎ出したものです。文様は伝統的な蔦蔓文様で黒地に銀色がよく映えます。
<グリップ素材の説明>
チーク材は重硬で、かつては銃弾に当たっても裂けない弾力性から軍船の船材などにも使われてきました。また樹脂分が多いため耐水性抜群で腐りにくく年月を重ねるほどに風合い(いわゆるチーク色)が出ます。野球で使われるロージンパック(松ヤニが主成分)同様に、表面に僅かにしみ出る天然の樹脂成分のため手に吸い付くようにフィットし、手が濡れていても滑りにくく、握ったときのホールド感がとてもよい材です。ハンティングナイフは獲物の血液などでグリップが滑りやすくなりがちなのでチーク材が最適なのです。