ひよこ売り
2021年6月1日6月のある日、街を歩いていてひよこ売りのひよこを見つけました。ひよこ売りは現在の日本では珍しくなりましたが平成の初めくらいまではその辺のお祭りの屋台で普通に売っていました。店長も小さい頃にお祭りで買ってもらった記憶があります。
お祭りのひよこは弱っていて死にやすいのですが、首尾よく成長すると当然ニワトリになり、早朝にコケコッコーと鳴き始めます。すると住宅が密集した昨今の日本では近所迷惑となり飼い続けることが難しくなってしまいます。つまりペットとしては適していないのです。
お祭りで金魚すくいが無くならないのにひよこ売りを見かけなくなった理由の一つはこれだろうと思います。
一方ネパールではひよこ売りは珍しくもなんともありません。現在でも現役バリバリの職業です。でも購入するのは養鶏場ではなくその辺のご家庭です。
多くのご家庭で飼っていればお互い様なので騒音問題にはなりません。ただしペットではないのです。これらのひよこ達は可愛い外見とは裏腹に食用の家畜として買われていきます。
ひよこは通年で売られていますが毎年9~10月にあるネパール最大のお祭りであるダサインに美味しく頂くためにそろそろ飼い始める家が増えてくる時期なのです。もちろん鶏肉は下の写真のようにお肉屋さんでも売られています。しかしお肉屋さんで売っているブロイラーより庭で平飼いした鶏の方が数段美味しいのです。特別なお祭りには特別な鶏が食べたいじゃないですか。
これが道端で見つけたひよこ達です。日差しがきついので籠の上には日除けの段ボールの切れ端(?)が置かれています。
カメラを近づけると逃げるどころか上の写真のようにレンズに寄ってきました。ひよこ売りのひよこはさすがに人馴れしています。放し飼いだとこうはいきません、一目散に親鳥の所に逃げていきます。
あまりに可愛いので動画も付けました。
以前の店長日記でも書いたようにネパールではご家庭で鶏を飼う事は普通の事です。当店のスタッフの実家でも飼っています。その辺の道端で育ちますのでカラスや野良犬や自動車から逃れてダサイン当日まで生き残る確率は10%くらいでしょうか。
まあ生き残ったところで最後は食卓に上がるわけです。しかし最優秀の雄鶏1羽と一部の雌鶏は繁殖用と玉子生産用としてエクストラステージに進むチャンスが僅かながらあります。
勝ち残ったベストカップル
店長から一言
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