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バネ鋼

ネパールでも外出禁止令

2020年4月1日

  店長です。2月の店長日記でお知らせしましたように今年はネパール観光年です。ですがそれどころではない事態になっております。取り急ぎこの文章の執筆時点である3月31日現在におけるネパールの状況をお知らせします。

  ネパール政府の発表では、ネパール国内で確認された感染者はまだ2名です。ネパールという国が陸の孤島のような立地であることが幸いしているのかもしれません。このまま持ちこたえてくれることを切に祈ります。

  現在日本や諸外国からネパールを訪れるのは非常にハードルが高い状況です。なぜなら政府の方針で、すべての国際線のフライトが停止されて空路からは入国できなくなっているからです。
  陸路でもすべての国境が封鎖されています。ただし重要物資の多くを地続きであるインドに頼っているネパールですから貨物などについては今後も国境の完全閉鎖はできないでしょう。日本と同様に「入国者は2週間の自己隔離」と言っていますがインド人に対しても本気で行うつもりなのか大いに疑問です。国境でいちいち荷物の積み替えなんてするとは思えません。
  さてそのインドでは数百人レベルの感染者が報告されていますのでこれから先のことは全然安心できません。ちなみにネパールは中国のチベットとも国境を接していますが、こちらの方はインドに比べれば貨物はともかく人の往来は非常に少ないです。

  ではすでに入国済みの旅行者なら自由にネパール国内を観光できるのかと言えば、それも難しいです。
  ネパール国内では国内線のフライトと長距離バスの運行が停止されているうえに外出禁止令が出ているので入国しても目的地までたどり着く事は困難かと思われます。同じ理由で、目的地までたどり着いた人はカトマンズまで戻ってくることが困難です。
  またネパール観光の柱の一つである登山ですが、エベレストの登山許可の発行も春のシーズン中は停止されています。エベレストだけではありません、TIMS(トレッキング許可証)の発行そのものが停止しているのでアンナプルナやランタンといった各地のトレッキングエリアに入ることさえできません。

  上記の諸々のことから今観光産業は大打撃を受けています。当店の現地スタッフのもう一つの仕事が観光業なのですが、「10月まで全く仕事がない」とのことです。彼は当店からの収入があるからまだましで、観光一本の方々は壊滅的です。
  乾季のシーズン中は非常に賑わっているはずの外国人ツーリスト街のタメル地区などは過疎化の町の商店街みたいになっていて、5年前のネパール大地震を思い起こさせます。
  これらの措置がいつまで続くのかは分かりません。当面外出禁止令は4/8まで、国際線の停止は4/15まで、エベレスト登山禁止は4/30までとなっていますが、さらに長引くかもしれませんし状況が改善されればネパール政府のことですので案外突然解除される可能性もあります。

  皆様、数か月後になるかもしれませんが、もし安全が確認されて措置が解除されました後には是非ネパール旅行をご検討ください。9月以降にまた乾季が始まって次のシーズンが到来します。ヒマラヤも文化遺産も変わらない姿で皆様を待ちくたびれていることでしょう。

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