バンディプル
2018年10月1日バンディプルはネパール中部にある古い歴史を持つ街です。かつて交易で栄えたこの街は今は古い町並みとヒマラヤの眺望を生かした観光地として人気のスポットです。
これまで店長は噂には聞いていましたが直行便がなくバスを乗り継ぐのも面倒な気がしてなんとなく訪れてはいませんでした。しかし今回は時間ができたのでいよいよ行ってみることにしました。
店長が拠点を置く古都バクタプルからバンディプルを訪れるには、まずはポカラ方面行のバスに乗る必要があります。朝6時発のバスで何事も無ければ昼前にはバスの乗り換え地点であるドゥムレに着くはずでした。
しかしお約束というか何というか走り始めて4~5時間後にバスは路上で止まってしまいました。別に故障ではありません、バスの前方に同じく停車した車の長蛇の列があるためです。原因は土砂崩れです。この時期は本格的に雨が降る時期ではないと油断していました。とにかく待つしかありません。
するとどこから現れたのか、物売りがわらわらと車の列を縫うように果物やらアイスキャンディーやら飲み物やらを売りに来たではありませんか。一番人気はアイスでした。停車中はエンジンを切っているためエアコンが効かないのです。ローカルバスにはもともとエアコンなんてありませんが、この日はちょっと贅沢にエアコン付のツーリスト向けバスに乗ったというのにこれです、まあ仕方がありません。それにしても一番近くの町まで数キロはあるこんな道端にどうやって物売りが現れたのか謎です。土砂崩れを予期していたのでしょうか?それも一人や二人ではありません、ざっと20人はいそうです。小さな屋台を引いている者までいます。
さて15分ほど待つと前方の車に動きがありました。どうやら片側交互通行になっているようです。20分待っては1キロほど進むを2,3回繰り返してようやく土砂崩れ地点を通過できました。
12時45分にドゥムレに着いて乗り換えのバスを待つこと45分、バスで山道を登ること30分、ついに到着しましたバンディプルへ。
同じ理由でネパール国内には昔交易で栄えた場所にネワール様式の街並みが残っている町がいくつもあります。パナウティやドゥリケルなどです。
泊まった宿はヘリテイジ・ゲストハウス 、選んだ理由はネワール様式の伝統家屋であることと宿代がお安い事です。観光地化されているので当然ですがメインストリート沿いのホテルなどはかなりいいお値段なのです。
眺めがいいので一階の裏庭に面した部屋を選びました。裏庭は花畑です。しかしどういう訳か窓から蜂が入ってきます。いくら窓の外が花畑とはいえあまりに入って来過ぎます。こちらが何もしなければしばらくうろうろ飛び回ってから出ていくだけなので実害はない、とはいえちょっと怖いです。
不審に思って窓から顔を出して下を見ると青くて四角い箱がいくつか並んでおり、なんと蜂が出入りしているではありませんか! 雑な作りですがこれは蜜蜂の巣箱に間違いありません。客室の窓の下に置きますかね?普通。
夜になると尾根沿いの一本道はこんな感じになり、いい雰囲気です。日中は日差しがキツイためかあまり歩いている人もいませんが夕方から夜にかけて涼しくなると一転して賑わい始めます。
翌朝は早起きしてバンディプルのもう一つのウリであるヒマラヤを眺めに行きました。眺望ポイントは宿から15分ほど歩いたところにある広場のようなところ。北東向きの崖っぷちに小さな展望台があります。この日は残念ながらヒマラヤは雲がかかって頂上の一部しか見えませんでした。
しかしバンディプルは雲より上に位置するため眼下には雲海が広がってこれはこれで一見の価値ありです。雲海はこんな感じでした。
広場から戻って朝食には窓の外の巣箱産の蜂蜜を出してもらいました。先入観のせいか普段食べている蜂蜜よりフレッシュで美味しい気がしました。皆さんもバンディプルでフレッシュ蜂蜜が食べたければヘリテイジ・ゲストハウスがお勧めです。ただし2階より上の部屋に泊まることをお忘れなく!
店長から一言
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