いい加減な鍛冶屋
2017年6月1日当店と契約しているバクタプルの鍛冶工房が一流の腕を持っている事はホームページをご覧になればお分かりいただけるかと思いますが、ではネパールの鍛冶屋が皆腕が良いのかと言えばそうでもありません。結構いいかげんな所も多くあります。
例えば同じバクタプルにある別の鍛冶屋を御覧ください。一見まっとうな鍛冶屋に見えますが店先にある五徳に御注目下さい。
五徳とは火の上に置いてその上にやかんや鍋を乗せるための物です。
やけに丸くて縁の部分がギザギザしています。これはどうやら他の機械のギアを再利用したものらしく、それはまあいいとして問題は溶接のしかたです。溶接部分が短過ぎて強度が不足している上に溶接材料が盛り上がって穴まで開いています。素人の店長の目から見てもあまり長持ちするとは思えません。
次の大型の熊手の写真もハンダ付けかと思うくらい簡単に取れてしまいそうな溶接のしかたです。
鍛冶屋なんだから熊手くらい溶接ではなくちゃんと鍛造して欲しいと思います。
でもこの店は鍛造した物もかなりいいかげんです。下の写真をご覧ください。これは斧の頭だと思うのですがどう見ても一枚の鉄板をくるりと巻いて作ってあります。重さと強度が要求される斧なのにこれで物の役に立つのでしょうか?
鎌やナイフの刃付けも泣きたくなるほど適当です。
こうした夏休みの自由研究で小学生が作ったような金物が平然と売られているのもネパールらしいと言えばネパールらしいです。
なにしろネパールの基準では日本人の方が異常に細かい事を気にする変な人たちなのですから。
店長から一言
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